みなさんチョメっす!
ガラパゴスのMAD☆DOG・フタキでぇ~~~ッス!!!
2023年は3月にオーストラリア、5月にドイツへ行ったので下半期はおとなしく真面目に過ごそうと思っていたのですが、ひょんなことから11月にタイへ行くことになりました!
当店HPで公開しているブログではオーストラリア旅行記の更新がやっと終わったところですけれど、ドイツの動物園レポートは置いといて先にタイ旅行記をやっつけちゃいますね…。
まぁ、これを読んでくれている方々にとっては順番なんてどっちでも良いでしょうが!笑
というわけで成田空港を飛び立った我々(ワタシと妻と妻の友人の計3人)は、ひとまず経由地のベトナム・ホーチミンに到着しました。
夜8時頃に空港に着いた我々は、翌朝8時頃のフライトまでの約12時間をゆっくりと過ごすためホーチミン市内へ向かいます。
アジア地域で最大のシェアを誇るUberみたいなアプリのGrabってのを使ってタクシーを手配したんですけど、ベトナムの交通事情が凄い!!!
とにかくバイクの量がハンパなくて、だいたい2人乗りか3人乗り!
あとで分かったことなんだけど、これはバイクタクシーってヤツみたいですね。
で、みんなプープーとクラクションを鳴らしまくるし、車間距離は常時30㎝くらいだし、急な車線変更もしまくりです…。
やっとホテルに到着したと思ったら、案の定ホテルの前の道路もバイクだらけ!
横断歩道はあるけれど信号は無いからバイクも車も止まらんし…。
どうやって横断すりゃイイの? ってなってたら、現地の爺さん達はゆ~っくりと歩いて横断してます。
するとバイクも車もギリギリでピタッと止まってくれるんですね~。
怖ぇよ!!!
と思いながらヒヤヒヤで道路を渡って、まずはベトナムらしい料理ということでフォーを食べます。
いわゆる全部乗せみたいなのを頼んでみたら、日本で食べるフォーとは違って見たことない肉がいっぱい入ってました。
でもね、味は絶品♪
一緒に出されたモヤシとかネギ(?)みたいなのもスープに入れて食ったらウメぇ~!!!
食べ終わってから夜の街をウロウロと歩いてみたんですけど、美味そうな屋台がズラッと並んでて凄い活気!
そして夜なのに超暑い!!!!
結局いろんな食べ物の匂いと騒音と暑さに圧倒されただけで、そそくさとホテルに戻って就寝…。
そんな感じで束の間のベトナムを堪能し、翌朝早くにはホーチミンの空港へ戻ります。
せっかくだからベトナムらしい朝食を、ということでバインミーとベトナムコーヒーを食べてからタイへ向かいます。
無事にバンコクのスワンナプーム空港に到着してから、あらかじめ日本で予約しておいたタクシーに乗ってパクチョンという田舎町へ向かいます。
これが結構な距離で、飛行場からノンストップで2時間ちょい。
ドライバーさん、お疲れ様でした!
ホテルには素敵な庭があって、2羽のニワトリがいました…。
部屋のバルコニーからは裏手を流れている川が見えるようになっていて、そこにはいましたいました!!!
かなり大きいミズオオトカゲ(Varanus salvator macromaculatus)が!
小さな川ですが相当数の個体が生息しているようで、全長1mくらいの小さい(?)のから2m越えの大型のものまで見ることができました。
優雅にスイスイ~ッと泳ぐ姿には身も心も癒されます!
で、癒されると腹が減る…。
とりあえず町に出て初のタイ料理を頂きます♪
最初にワタシが食べたのはトムヤムクン!
やっぱり本場の味は超ウマいし、タイ米も最高です!!!
小腹も満たせたので、次はナイトマーケットを散策。
ちょっと変な感じのシャツとかサンダルとかアクセサリーなんかのほか、美味しそうな料理もいっぱい!
どこの国に行ってもマーケットを歩くのは楽しいですね~♪
ひとしきりマーケットやパクチョンの町をぶらぶらしていたら、やっぱり腹が減ってきたから今度は屋台でカオマンガイを買ってテイクアウト。
米と鶏肉は耐水ペーパーに包んでくれるんだけど、ソースやスープは半透明のビニール袋にキチッとパッキングしてあるので解くのが大変です…。
でもこれを部屋のバルコニーでビールを飲みながら食べたら最高の味!!
そんな感じでタイ初日を堪能した我々は、明日に備えて早めに就寝します。
ハイ。朝です!
ひとまずホテルの裏手にある川のほとりへ降りて、朝陽を感じながらコーヒーを飲みます。
まだそれほど気温は上がっていませんが、それでも数匹のミズオオトカゲが泳いでいる姿は発見できました。
さぁ、いよいよここからが今回の旅の本番!
カオヤイ国立公園のハーピング(爬虫両生類をメインに野生を探索する)ツアーに向かいます!!!
あらかじめ日本からネットでハーピング専門のガイドを見つけて依頼していたので、朝の8時キッチリにホテルまで迎えに来てくれるんですよ!
ガイドが乗ってきた車はトラックの荷台をベンチシートに改造したもので、開放感たっぷり!
後で知ったことなんですけど、このタイプの車はソンテウと呼ばれていてタイでは結構ポピュラーみたいです。
ソンテウから見る外の景色はこんな感じ。
11月とは言えタイは朝から暑いので、オープンな車に乗ってると風が気持ちイイ~♪
ホテルを出発して20〜30分ほどでカオヤイ国立公園に到着です!
バンコクからパクチョンの町はずっと平野っぽい地形だったんですけど、カオヤイだけは山地になっていて国立公園の入場ゲートから先は曲がりくねった登り坂が続きます。
ほぼ360度景色が見渡せるソンテウに乗っていると、美しい熱帯雨林を堪能できて気分爽快!
ある程度登ったところで一旦車を停め、ガイド氏にヒル対策のソックスをもらいます。
ソックスと言っても靴下の上から布袋を被せて膝下で縛るだけなんですが、ヒルは足元から登ってくるからコレが一番良い対策かも?
なんて関心していたら、ガイド氏が「あそこを見てごらん。サルがいるでしょ!」
おぉ〜、確かにいる!
「あれはカニクイザル?」と聞いたら、「ちがうよ。あれはPig Tail Monkeyだよ」とのこと。
どうやらキタブタオザル(Macaca leonina)という種みたいです。
バッチリ準備ができたところで、今度は朝イチに飲んだコーヒーの影響でオシッコがしたくなります…。
道をちょっと下ったところにトイレがあるそうなので、そこへ向かいます。
途中にはゾウ横断注意の看板が…。
野生のゾウは見てみたいけど、こんな道路に突然現れたらちょっと怖いよね〜。
で、教えてもらったトイレがコレ。
おっといきなりハードモードですね!
別に良いんだけど…笑
開放感たっぷりのトイレ(ってか壁)で用を済ませます。
ここから先も車でゆっくりと登っていきます。
すると、ガイド氏が突然路肩に車を停め「いま、ヘビがいたよ〜」と。
え? え!?
んなもん、どこにも見えなかったけど…?
でもね、しっかりいました!
車を停めたポイントから50mほど戻ったところにオオアオムチヘビ(Ahaetulla prasina)が!!!
こんなん枝やツルと同化してて普通は見つけらんないって。。。
国内にペットとして入荷するのはグリーンの個体が多いですけど、このカオヤイではイエローが一番多く、その次にシルバー(グレー)で、ほとんどグリーンのはいないようです。
「運転しながら見つけるなんて凄いね!」とガイド氏に言うと「僕には目がいっぱいあるんだ」というタイランドジョークが返ってきました。
でもその後、マジで第3の目くらいはありそうな勢いで彼は生き物を見つけてくれるんですけど…。
そこからさらに少し登ったところで、お土産物屋と博物館とレストランの併設されたビジターセンターに到着です。
さっきと違い綺麗なトイレもあって、思いっきり観光地って感じ。
そしてさっき見たキタブタオザルが、至る所にいるわいるわ…。
サル注意の看板もいたる所に立ってます。
たしかに周囲を見ていると、観光客の持っている飲料を狙って背後から忍び寄る猿がわんさか!
特にペットボトルの飲料は狙われやすいようですよ…。
ほらね!
そんなビジターセンターの横には川が流れていて、なんかよく分からん魚がウジャウジャ見えます。
その川を横断する吊り橋を渡って、ようやく本格的な午前中の散策開始!
さっそくトレイルの入口付近には、なにか大きな獣の落とし物が…。
ガイド氏に「これってもしかして…?」と聞いたら、笑顔で「ゾウだよ!」って…。
なんでも2カ月前にこのビジターセンター付近までゾウが来たことがあったんだとか。
うーん、、、いろんな意味で緊張感のある散策ですよ、こりゃ。
ちなみに我々が歩いたトレイルはこんな感じの雰囲気。
そして前を歩いているのはガイド氏。
ここに車で名前を聞いてなかったんだけど、訪ねてみたら「ビアだよ!」と言いながらビールを飲む仕草。
あぁ、Beerと同じ発音なんだな! と理解したワタシは「I love beer!!」と伝えておきました!笑
で、このビア氏がホントに凄いんだ。
誰も気づかないような僅かな動きに反応して、ホラ! って感じで生き物を見つけるんですよ。
トレイルを歩いて5分も経たずに、まずは小さなカエル。
これはヒメアマガエルの仲間でMicrohyla berdmoreiという種類。
体長は2~2.5㎝程度でしょうか。
落ち葉の上にいると保護色になってるし動きもめっちゃ素早いので写真を撮るのも大変ですが、ビア氏が撮りやすいようにサポートしてくれます。
さらに5分ほど歩いたところで、今度はストップの指示。
そしてビア氏が指差す数m先には小さなスキンクが!
これはストリームサイドスキンク(Sphenomorphus maculatus)というトカゲで、なかなかペット市場に出回ることがないレア種です。
撮影しながら近づいていくと超俊足でパパッと逃げていきました。
トレイルには爬虫類や両生類以外の生き物も現れます。
全長15㎝以上ある巨大なヤスデとか、、、
アバラヤスデの仲間とか、、、
日本の山で見かけるのと同じように超でっかいヤマナメクジとか、、、
オシャレなカラーリングのバッタ( Ceracris nigricornisという種のようです)とか、、、
南西諸島ではお馴染みのオオジョロウグモ(Nephila pilipes)とか。
こうやって普段は見慣れない生き物を観察できるのも海外フィールドワークの醍醐味!
まだ午前中ですけれどテンションは上がりまくりです!!!
30分ほど歩いたところで、今度は沼地に到着。
ビア氏はWater Snakeがいるかも? と言いながら水面を見ていましたが、残念ながら今回は何も現れず…。
あとになって調べてみたら、この辺りにはソウカダ(Fowlea piscator)とかヒバカリの仲間(Hebius boulengeri)が生息していたようです。
まぁ、何も見られなかったとしても野生の生息環境を直接見てくるのはとても勉強になりますね~!
さらに奥へと歩いて行くと、トレイルの途中で世界各国の観光客たちとすれ違います。
そんななか、ビア氏が何かを発見しました!
上の写真で分かりますか?
画像右の方にある明るい色の細い木に注目してみてください。
どじゃーーーーん!!!
フォーゲルアオハブ(Trimeresurus vogeli)のオスですよ!
タイに来たらピットバイパー(アオハブ)の仲間は絶対に見たいと思っていたので、コレは嬉しい!!!
ビア氏はパッと見ただけで「これはフォーゲルのオス」と教えてくれましたが、よくよく話を聞いたら雌雄で体色に違いがあるから瞬時に判別可能だそうです。
歩道沿いの木の低い位置に巻きついていたので目立ちそうなもんですけれど、コレが不思議と他の観光客は誰も存在に気づかないんですよ。
もちろん我々もビア氏に教えてもらうまで認識できませんでした…。
しかもビア氏はこの個体を見て、おそらく捕食直後。
そしてクシトカゲの仲間を食べた後なんじゃないかな?
というところまで解説してくれました!
すげぇ~~~ッ!!!
またしばらく歩いていくと、何やら特徴的な鳴き声が森の中から。。。
ビア氏はその鳴き声の方へ向かって藪の中に我々を招き入れ「ほら、あそこを見てごらん」と。
上の画像の真ん中に写っている動物、見えますか???
ビア氏は「Gibbonだよ」と。
Gibbonとはテナガザルの英名で、このカオヤイにはシロテテナガザル(Hylobates lar)が生息しているんです。
オスとメスで鳴き声が違い、ちょうどこの時は2つの群れが縄張り争いをしている瞬間だったようですね。
動画だとよりハッキリ見えるし、テナガザルならではのブランコみたいな動きがよく分かりますね!
うぉ~、すげ~!!!
こりゃ完全に異国の熱帯雨林に来たぞ!
と実感したのであります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
でもコレはカオヤイ国立公園ハーピングツアーの序章に過ぎません。
このあと午後の散策編と夜の散策編に分けて、またブログで旅行記を綴っていきたいと思います!
それでは次回の更新をお楽しみに~!!!!!!!!!!!!