オーストラリア旅行記・その5 ~ローンパインコアラサンクチュアリ&トゥーイーフォレストパーク編~

みなさんチョメっす!
ガラパゴスのMAD☆DOG・フタキでぇ~~~ッス!!!

 

前回の旅行記を更新したばかりですが、この勢いにノッてやっちゃわないとダメだ!

オレは絶対にやり遂げるんだ~!!! という気持ちが残ってるうちに仕上げないとね…。

 

というわけで、いよいよオーストラリア旅行記もコレでファイナル!

どうぞ最後までお付き合いください。

 

帰国の数日前にサンシャインコーストを発ったのには理由がありまして…。

その当時はまだ日本への帰国にPCR検査で陰性になってる証明書が必要だったから、わざわざそのチェックのために空港へ併設されてる施設に行かなきゃならなかったのです…。

結局この検査場のスタッフがワタシのメールアドレスを誤入力したことによって空港へ2度も足を運ばなきゃいけなかったし、しかもその時に息子が迷子になったりと散々な目に遭いました!

お金と時間と労力がかかるだけで、あんなのに何か意味があったのかいな???

その点に関しては今でも疑問ですが、まぁどんなにアホなルールでも守らなきゃ帰国できないので仕方ないですね。

 

わざわざ空港まで行って良かったことと言ったら、めちゃ綺麗なカメムシを見ることができたことくらい???

コレはTectocoris diophthalmusという種ですね。

一般的にはハイビスカスカメムシとかコットンハーレクインバグと呼ばれ、幼体はメタリックグリーン、オスはメタリックブルーと赤でメスはオレンジ色です。

つまりこの個体はまだ幼虫ということなんです。

古代文明の仮面みたいなデザインがカッコいいですよね!!!

 

さて、一通り用事を済ませたあとはブリスベン周辺の観光をします。

我々が向かった先は、ローンパインコアラサンクチュアリというコアラの保護区兼動物園になってるところです。

旅の最初に訪れたオーストラリアズーに比べるとかなりこじんまりしてますけれど、そのぶんのどかな雰囲気が素敵です。

そして動物園と言ったらコイツ!

やっぱりいるんですね~。

完全に警戒心が薄れて人をまったく恐れないヒガシウォータードラゴンがウヨウヨと園内を走り回ってます…。

やっぱりカワイイな! と思って観察していると、、、

園内の植え込みに生えているツユクサみたいな葉っぱを食ってるじゃないですか!

とくに葉っぱに虫が付いてる感じでもなかったので、植物質を摂取したくて齧ってたんだと思います。

なるほど勉強になるな~!!!

 

それにしてもヒガシウォータードラゴンの警戒心が薄すぎる。。。

これは園内にある休憩所にいた立派なオスですが、めっちゃ近づいて撮影してもまったく動じません。

ホレ、こんな感じで一緒に記念撮影もできちゃいます。

ちなみにワタシが着てるのはオーストラリアのグラインドロック、ブラッドダスターのTシャツです!

 

そんなことはさておき、このローンパインコアラサンクチュアリと言ったらコレでしょ!!!

そう、カモノハシですよ!

今回は残念ながら野生下での姿を見ることはできませんでしたが、ここに来れば飼育下の姿を見ることができるんです!!!

ちなみに生きてるカモノハシを展示している動物園は世界中でもオーストラリアだけ。

つまり生きたカモノハシを見たいならオーストラリアへ行くしかない!

ってかオーストラリアに来たらカモノハシ見とかなきゃ損じゃね!?

ということなんですよ。

 

哺乳類なのに卵を産むという不思議な生態を持つ単孔類という仲間で、ワタシにとっては子供の頃から憧れの生き物だったんです

ね、カモノハシの展示施設前にある案内板には「カモノハシ・卵を産む哺乳類」って書いてありますよ!

展示施設は園内の外れにあって、薄明薄暮性の彼らを観察しやすいように館内はこんな風に薄暗い感じ。

暗がりのなか目を凝らしていると、ホラホラいましたよ!!!

水面でパチャパチャしてるだけなのに超カワイイ!

 

しばらくすると、今度は水槽の手前の方に来てくれました~♪

クチバシで水底の泥をホジホジしながらエサを探しているんですかね?

彼らのクチバシは生体の持つ電気を感じ取るセンサーになっていて、それによりエサの在処を発見できるんです。

またオスのケヅメにはかなり強い毒があるそうで、やられると大変な痛みを感じるんだとか…。

卵を産む哺乳類ってだけでも変わってるのに生態も変わったとこだらけ!

こんなに魅力的な生き物が他にいますか???

 

カモノハシの展示水槽内にはレッドクロウヤビーかな?

こうしてカモノハシのエサ用にザリガニが何匹か泳いでいて、現在の日本では法的な縛りのせいで見ることができない種の姿をついでに拝むことができるのもありがたい!

さらに運が良ければカモノハシがヤビーを狩る瞬間を見ることができるかもしれませんね~。

 

そんなわけで40年ちかく憧れ続けた生き物に出会うことができて感無量のワタシ。

もちろんコアラとかタスマニアデビルも見たんですけど、振り返ってみたらほぼ撮影してませんでした…笑

 

あ、でもこの動物園にいる爬虫類はしっかりと撮ってきましたよ!

コレはマウントグローリアスで発見できなかったコモンデスアダー(Acanthophis antarcticus)!!!

ずいぶんと明るい色の綺麗な個体ですね~。

他にもいろいろいますよ!

みんな大好きボイドモリドラゴン(Lophosaurus boydii)!!!

なんとなく見た感じワイルド感が薄いから、動物園CBなのかな? と勝手に想像したり…。

爬虫類だけじゃなく両生類も!

おもむろにクツワアメガエル(Litoria infrafrenata)が鎮座してます!!!

日本でもポピュラーなカエルですが、オーストラリア産のクツワはなにげに超レア。

そしてそして、、、

マグニフィセントツリーフロッグ(Litoria splendida)様もいるじゃないですか!!!

色んなツリーフロッグの魅力をごちゃ混ぜにしたような素晴らしいカエル!

うぉ~、やっぱココに来て良かったわ…。

なんて感じながら屋外に出ると、ペレンティモニター様様(Varanus giganteus)!!!!!!!!

うーーーん、、、首から先しか見えない!

で、逆サイドに回ったら上半身は見えましたが距離が遠い…。

これくらい悠々とした環境で飼育されているのを見ると、まるで野生で遭遇したような感動が!

もちろんモニターは他にもいますよ~♪

ホレ、これはレースモニター(Varanus varius)じゃ!!!

やっぱり飼育スペースが広すぎて距離が遠いので他の角度から、、、

わぁ~、めっちゃクッキリとツートンカラーに分かれたキュートなベルフェイズ!

この可愛さは飼いたくなっちゃうけど、これくらいの飼育スペースと太陽が欲しいよね…。

なんて思わず真剣に脳内で飼育シミュレーションをしちゃいます。

ほかにはオーストラリア版のミズオオトカゲ、メルテンスモニター(Varanus mertensi)なんかも!!!

ちゃんと水場が広い!

水場というよりは露天風呂くらいの感覚ですな、こりゃ。

 

こんな感じに野生下では簡単に見ることができなかった爬虫類たちがワンサカ。

動物園なんだから当たり前ですけど、フィールド探索をしまくった後だとその当たり前が超ありがたい!!!!!!

と、感謝の気持ちでいっぱいになりながら園内を出ようとしたところにこんなものが。

要するにカエル保護のための募金箱なんですが、ちょっとした井戸みたいになっています。

写真は撮りませんでしたが、じつはこの募金井戸の中にもヒガシウォータードラゴンがウッカリ入って出られなくなったりしてました…。

きっと後で動物園スタッフの方がちゃんと救出してくれるんだと思いますが、それにしても警戒心がなさすぎ!笑

 

こうしてカモノハシにも出会えたし爬虫類や両生類もたくさん見られたので大満足なんですけど、やっぱり何だか物足りない。

オーストラリア滞在の最終日なんだから、もう一発だけ探索してみますか!!!

なんて言って、疲れた妻と息子を引き連れて執念のフィールドワークに挑みます。

選んだ場所はブリスベン近郊のトゥーイーフォレストパークという大きな公園です。

ここではレースモニターやヒガシアゴヒゲトカゲのほか、コースタルカーペットパイソンといった今まで散策したエリアで見られなかった爬虫類のほか、セスジイシヤモリやクラカケビロードヤモリとかも生息してるらしいので期待値は高まります!!!

公園の駐車場へ向かう途中の道ではコアラ横断注意の看板があったりしたので、そういうのも見られたらラッキーかな?

園内マップはこんな感じです。

赤い線がトレイルになっていて、現地の人がジョギングやサイクリングをしてたりするような明るいところでしたよ。

ちなみに”you are here”のところから赤い線を右下の方に向かって歩いていって、グルーッと折り返しただけで2時間くらいかかります。

 

で、ここなんですけど、やっぱり都市部で人間が多い影響なのか爬虫類の警戒心が強い!

結構いろんな種類のスキンクが現れるのに、スマホを向けるとこんな感じ…。

うぇ~ん!

スキンクの警戒心が強いのか、それともワタシの集中力が落ちてきてるのか…。

いずれにせよ、なかなかナイスなショットが撮影できません。

 

雰囲気的にはいかにもヒガシアゴヒゲトカゲとかレースモニターが現れてもおかしくなさそうなのになぁ…。

ね! こういうデカい岩の上でデーンとバスキングしてたら最高じゃないですか!!!

でも、実際はなんもいない…。

 

そんななかでもやっぱり色んな小型スキンクはときどき現れてくれますが、、、

なかなか近寄れないから種を同定できるほど鮮明な画像が撮影できないッ!!!!!

 

トホホ。。。

って感じで仕方なく小さなカマキリを見つけてみたり、、、

おそらく幼体なんでしょうけど、鎌を左右に振る動きが面白いですね~。

 

そして出ました!

今回のオーストラリア旅行では最初で最後だったかもしれない毛虫…。

なんかめっちゃ動きが早いし絶対に毒が強そうなので、イモムシが大の苦手なワタシでも不思議とジックリ観察できました!

 

しかし歩けど歩けどなかなか爬虫類が出現しない。。。

もうこうなったら自然観察をするしかありませんね。

ホラ、こういう樹皮の下の虫食い模様も大自然のアートっぽいでしょ?

どんな虫が作った模様なのかは分かりませんが、その正体を知ったらキモいっぽいですよね。

そしてオーストラリアの大自然アートと言ったら、やっぱりコレでしょ!

蟻塚ですよ、アリヅカ!!!

アリヅカがあるところに爬虫類あり!?

じゃないかと思って、周辺を探し回ってみますが爬虫類どころかシロアリも歩いてません。。。

ちょっとだけホジッてみようかとチャレンジしてみたんですけど、思いのほかカッチカチ!

しかもデカい。。。

ワタシと比較してだいたいのサイズが分かりますかね?

とにかくこんなのがゴロゴロとそこらじゅうに点在しているのに、爬虫類の姿は見えない…。

 

ダメだコリャ!

と、トレイルを一周して戻ってきたところに、整備されたビューイングポイントが。

そしてご丁寧にこんな案内板まで、、、

「あたりを見回してごらん」と書かれたボードにはコアラとアオジタとハリモグラ!

そりゃ見回しまくるよね!!!

 

で、その結果は、、、特に何もナシ!!!!!!!!!!!

 

これじゃ川口浩探検隊よりも撮れ高がナイよ~。

と嘆きながら探索を断念して帰路へ。

 

どうしても諦めきれなかったワタシは途中の小さな公園に車を停めて、疲れた妻と息子を車に残して一人でサクッと探索。

すると、その公園の川沿いにはヒガシウォータードラゴンのほか超デカくて立派なイースタンウォータースキンク(Eulamprus quoyii)が!

やっぱり水辺にはコイツらがいるんですね~。

 

ハイ。

というわけで、我々家族のオーストラリア旅行記はこれにておしまい。

 

最終日の夜は空港に近いモーテルでハングリージャック(オーストラリアのバーガーキング)をテイクアウトで食べました♪

バーガーキングと同じメニューではあるけれど、なんとなくハングリージャックになるとオージーテイストで美味しかった気がします!!!

 

以上、皆さま最後までお付き合いいただきありがとうございました。

このあとはタイミングを見計らってドイツの動物園紀行と、これから向かうタイの国立公園紀行を書くつもりです。

どうぞお楽しみにーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!