みなさんチョメっす!
ガラパゴスのMAD☆DOG・フタキでぇ~~~ッス!!!
いよいよ前回の旅行記更新から3カ月も経ってしまい、7カ月も前に行った旅行のことなんか忘れちゃってるかと思うじゃないですか?
でもコレが不思議なもんで当時の写真データを見返していると、まるで昨日のことだったかのように記憶が鮮明に蘇るんですよ!
やっぱり百聞は一見に如かずということなのか、視覚データにはいろんな情報が詰まってるんですね~!!!
さて、昨日は元アルバイトのアヤカさんと一緒にマレニー地方を散策しましたが、今日は土曜日でアヤカさんも終日フリーです。
ならばもちろん散策に出かけるべ~!!!
ということでアヤカさんを家まで迎えに行くわけですが、彼女の情報によると我々が宿泊しているアパートメントの周辺にヒガシウォータードラゴンがいつでもいるポイントがあるそうなので、まずはそこを軽く散策。
するといきなり現れたのはコレ↓
え? 何が写ってんのか分からんですよね。
ハイ、拡大しますよ!
分かりますかね~? 真ん中に小さなスキンクがいるの…。
撮影後に近づいたら一瞬でボードウォークの下に逃げて行ったからハッキリと確認はできませんが、おそらくイースタンウォータースキンク(Eulamprus quoyii)というオーストラリア東部に固有の中型スキンクですね!
きっと名前の通り水辺にいることが多いスキンクなんでしょう。
アヤカさんにとっては「どうでもいいやつ」だったらしく、こういうのを見かけても何の報告もしてきませんでしたが、こっちはどうでもいいスキンクほど萌えますよ!!!
と、そんな感じでスキンクに逃げられた後、横を流れる川の方へ目をやるといましたいました!
ドジャーーーーン!!!
立派なヒガシウォータードラゴンがバスキングしてますね♪
動画で見るとお分かりいただけるように、河口の川にはいろんな魚がうじゃうじゃいます。
ここには映っておりませんが、綺麗なエイとかも泳いでましたよ~!
周囲の環境も動画に収めました。
普通に交通量の多い国道沿いにあるショッピングモールの横を流れてる川なんですよ。
もちろんオーストラリア人は誰もヒガシウォータードラゴンやスキンクを気にしてません…。
でも熱心に川を眺めたり撮影をしているウチの家族に向かって、現地の子供が「そこの魚を採ってショッピングモールの中にあるレストランに持って行けば調理してくれるよ!」とアツく語ってくれました。
別に魚を食いたくてはしゃいでた訳じゃないんだけどね…笑
とにかく無事にヒガシウォータードラゴンを見ることはできたので、満足してアヤカさんを家まで迎えに行きます。
合流したころには小腹が空いてきたので、まずは目的地へ行く前にユーマンディという町で開催されているマーケットに寄り道します♪
毎週水曜と土曜にだけオープンするオーストラリア最大級のマーケットで、寄り道のつもりだったのについつい買い物を楽しんじゃいます♪
各国料理を扱う屋台が集まっている広場には天然木にレッドベリードブラックスネークを彫刻したモニュメントがあったりして、テンションが上がります!
マーケット内には色んなハンドメイド作品が売られていて、このイエアメガエルのようなクツワアメガエルのような置き物は自分用のお土産にしました!
ウチの家族とアヤカさんとでヘルシーっぽいメキシカンなサラダを食ったり肉を食ったりスイーツを食ったり激辛の手作りスパイスを買ったりして楽しみました♪
ノリと勢いだけで竹製の麻雀牌セットをアヤカさんが買ったのにはビビりましたが…笑
そんなこんなしてるうちにすっかり時間は昼過ぎになっちゃったので、さっさと散策ポイントへ向かいましょう!
ユーマンディから車で20~30分くらいのところにあるヌーサ国立公園が目的地です。
ここでは、、、
・レースモニター(Varanus varius)
・レッドベリードブラックスネーク(Pseudechis porphyriacus)
・ヒガシアオジタトカゲ(Tiliqua s. scincoides)
・ヒガシアゴヒゲトカゲ(Pogona barbata)
・エリマキトカゲ(Chlamydosaurus kingii)
・ミナミヒレアシトカゲ(Pygopus lepidopodus)
といった花形の爬虫類のほか、ハリモグラやコアラなんかも生息してるらしいので期待はめちゃくちゃ高まります!!!
ワタシの当初の予定では国立公園の北側からエントリーしようと考えていたのですが、その日は土曜日。
ヌーサは有名な観光地で、しかも現地のサーファーも「ヌーサの波が一番!」というくらいのパリピースポットだったのです…。
なので国立公園の駐車場付近は渋滞が凄くって、ようやく駐車場に辿り着いても満車状態。
車を停めた人々はみんな水着でビーチに向かっていきます。。。
オイッ!!!
こっちはビーチになんか全然興味ねぇんだよ!
国立公園そのものに興味があって来てるんだから、1台分くらい車を停めさせて…(泣)
まぁ、いつまでも駐車場待ちをしている時間は無いので、さっさと進路を変更して国立公園の南側からエントリーすることにしました。
ビーチの外れからしばらく歩いて国立公園に入るルートなんですけど、、、
山はめっちゃ急勾配で階段は狭くて怖いし、なにこれダークソウルかよ!
っていう感じでした。。。
しかもまったく日陰のない炎天下だから暑い…。
階段の途中、踏んづけられてペッタンコになったスキンクのロードキルがありましたが、それも暑すぎてカピカピです…。
これはおそらくエレガントスネークアイスキンク(Cryptoblepharus pulcher)の幼体じゃないかな???
幼体~亜成体のうちはエレガントな美しさを持つスキンクなので、たぶん間違いないと思います。
そんな感じで、えっちらおっちら階段を登って頂上に着きました!
おぉぉぉ~! 絶景!!!
ようやくたどり着いた頂上の尾根を歩いていると、脇の草むらに30㎝くらいあるスキンクがカサカサと登場。
超一瞬しか姿を捉えることはできませんでしたが、特徴的な背中のライン模様が見えますか?
これはおそらくイースタンストライプスキンク(Ctenotus robustus)という種ですね。
つい足元ばっかり見て歩いていたら、アヤカさんが
「ん? なんかそこにヘビいません???」と…。
いましたね~!!!
手すりの上にシュルシュルと!
これはコモンツリースネーク(Dendrelaphis punctulatus)という樹上性で無毒のヘビです。
オーストラリアだけじゃなくパプアニューギニアにも分布してますが、どちらにしてもペットで流通することはないでしょう。
ちなみにアメリカに生息するラフグリーンスネークっぽくもありますが、こちらは昆虫食じゃなくてヤモリとかスキンク食です。
間近に現れた美しいヘビにワタシも大興奮しちゃいました!
ね、綺麗なヘビでしょ?
でも木の上の細い枝の方まで、あっという間に登っていっちゃいました。
さてさて、アゴヒゲとかアオジタとかモニターとかエリマキはおらんかね???
とキョロキョロしながら歩いていきますが、とにかく暑いだけで何もおりません…。
っていうか熱中症になるんじゃないか? ってくらい日陰が無いのでヤバいッス。
途中、アヤカさんが崖の上から海の方を眺めてボーっと立ち尽くしているので、いよいよ幻覚でも見えたのか???
と思ったら、「あそこにカメいませんか?」だって…。
え? となって遥か眼下に広がる海を見てみたら、確かにウミガメがおるじゃないですか!!!
ウチの妻と息子にはその姿が確認できなかったようですけど、あれはたしかに大きなアオウミガメでした。
しかしあんな波の合間にいるウミガメを見つけるなんて、恐るべしアヤカさんの視力!
で、ひと山超えて到着したら、また絶景。
いちおうココはヌーディストビーチになっていて、スッポンポンのオッサンとかが海で泳いでます。
ビーチはとても綺麗で砂が細かく、歩いたらキュッキュと音がします♪(下の動画で音を聞いてみてください)
こんなに素敵なビーチに到着したのに、もちろん我々は海になんか近寄りません!
思わず波打ち際まで行ってパチャパチャしちゃいそうなもんなのに、脇目も振らずに別の登山道を登ります。
それがこんな感じの道なんですけど、時間帯の問題なのかエリアが悪いのか、まったく爬虫類が出ません…。
立派な巣を張ったムシバミコガネグモ(Argiope aetherea)とか、、、
Heterocladosoma属(?)のヤスデなど奇蟲系はいるんですけどねぇ…。
しかしヤスデなのにこんな枝に登ってるってことは、生きた植物の葉や樹皮でも食ってんのかな???
一瞬イモムシかと思ってビビりましたよ…。
結局、帰路に選んだ別ルートでは何も爬虫類に出会えず…。
山を下りてから駐車場まで向かう途中の住宅街では、チョロチョロと小さなスキンクが足元を動き回ります。
後ろに写ってる息子の靴と比較してもらうと分かりやすいかな?
全長6~7㎝程度の小さなサイズなので何かの幼体だと思っていたのですが、よく調べてみたらガーデンスキンク(Lampropholis delicata)という種のようです。
成体でも10㎝未満の小型種。
カラタケトカゲに近縁で体表がギラギラと輝くことからレインボースキンクと呼ばれることもあるんだとか。
たしかにチョロチョロと出てくる個体のすべてが小さかったし、そんなに幼体がウジャウジャいるっていう状況もなかなかあり得ないからなぁ…。
世の中にはまだまだ知らない爬虫類がいっぱいですよ!!!
そんな感じで1日中歩き回ってヘトヘトになった我々はアパートメントに戻り、例によって近くのスーパー「ウルワース」で食材と酒類を調達してきて晩餐です♪
アヤカさんがオーストラリアに滞在している間の爆笑エピソードを聞きながら楽しく食事をして、夜も更けた頃に我々家族とお別れです。
帰国したらまたみんなで飲みに行こうね~♪
さぁ、ここからは我々家族だけでブリスベンに戻って数日間の観光をしてから帰国です。
とその前に、サンシャインコーストに到着してすぐアヤカさんがヒガシアオジタトカゲを見つけたビーチをチェックしておきます。
ホリデーでワイワイと楽しんでいる現地のオーストラリア人に混じって、ビーチ沿いの草むらや防砂林をじっくりと眺めていると、、、
ヌーサでも一瞬だけ見かけることができたイースタンストライプスキンク(Ctenotus robustus)がいました!
パッと見はまさにどうでもいいスキンクなんですけど、クッキリしたストライプ模様とそこそこのサイズが大変魅力的です!!!
同じエリアにヒガシアオジタがいるのは間違いないのでウロウロと歩きながら散策しますが、まったくそれらしき姿は見当たりません…。
死臭を感じて「ん?」と思ったら、爬虫類ではなくポッサムの死骸があったくらいでした。
時間にも限りがあるので、ある程度のところで切り上げてブリスベン市街へ向かいます。
その道中、パーキングエリア内にあるフードコートにケンタッキーが入っていたので日本との違いを比べます。
サラダボウルみたいなのがあったりで微妙に違いはありましたが、チキンの味はほぼ同じでウマい!
ちなみにこのフードコートにはマクドナルドとケンタッキーとサブウェイが並んでて、それぞれ高校生か大学生くらいの若者が何人かバイトしてるんですよ。
で、マクドナルドには優等生っぽい女の子、ケンタッキーには小柄だけど超キュートな女の子、サブウェイにはモデル系の美女とバンダナ巻いたバイトリーダーみたいな男の子。
それを見たウチの家族は、勝手にそのバイトのコたちを登場キャラにした青春ドラマの設定を考えて楽しんでいました。
ちなみにその日はブリスベンでスリップノットが主催するKNOT FESTをやる日だったから、メタリカのシャツを着たキッズ集団をはじめ大人も半数以上はメタルシャツ着用。
もちろんワタシは普段からメタルシャツ着用なので違和感なく溶け込んでましたが、チケットが取れなかったから行き先はみんなと違うんだよね…。
そう。ただ真っ直ぐとブリスベンに向かうわきゃないでしょ!
途中でグイッと大きく道を逸れて、マウントグローリアスという山にあるMaiala D’Aguilar National Parkというところを目指します。
事前にワタシが調べた情報によるとここには、、、
・コースタルカーペットパイソン(Morelia spilota mcdowelli)
・ランドマレット(Bellatorias major)
・モモジタトカゲ(Cyclodomorphus gerrardii)
・キボシビロードヤモリ(Oedura tryoni)
・コモンデスアダー(Acanthophis antarcticus)
といった種が生息しているようです。
もちろん個人的にはデスアダーが一番の目的です!
それ以外にも現地に到着してハイキングコースに入る前の案内板には、、、
おぉぉ~~~ッ!!!
マレニーでは見つけられなかったチャイロシマアシガエル(Mixophyes fasciolatus)のほか、クロズミメクラヘビ(Anilios nigrescens)なんかもいるんか!!!
それだけじゃないぜ。
どうやらジャイアントキングクリケットとかいうリオックみたいなのとか、ススイロメンフクロウ(ススガオではない)といったレア種もいるのか!?
こりゃもうテンション上がっちゃうよね~!
それでは早速トレイルに入って見ましょう!!!
まず最初に我々を出迎えてくれたのはコイツら。
ピョンピョーンってすぐに逃げちゃったので確認できませんでしたが、マレニーにいたのと同じアカアシヤブワラビーか、もしかすると別種のアカクビヤブワラビー(Thylogale thetis)かもしれないです。
しかも結構標高が高い山岳地帯だからなのか、マレニーに比べて生息密度が高い!
ちょっと歩くとすぐにワラビーが現れますね。
そして日本の山と一緒で、獣の多い地域にはやっぱりコレがいますよ…。
息子が「何コレ? トカゲの尻尾???」というので見てみたら、ギョエ~ッ!!!
ヤマビルでした。。。
しかも日本のよりなんとなく派手で、キモさが3割マシくらいになってますね。
ただ、生息密度はそれほど高くないようだったので気にせず先へ進みます。
標高が高いこともあって森の中はひんやりとしていて気持ち良いのですが、ちょっとすると雨が降ってきました。
山の天気が変わりやすいのはオーストラリアも一緒です。
トレイルの途中には切り倒された木がいくつかあり、その隙間を隠れ家にしていたのはコイツ。
マレニーでも出会うことができたブルースペックルドフォレストスキンク(Silvascincus murrayi)。
倒木の裂け目から少しだけ顔を出してバスキングしていたのかな?
それほど大きくはないけれど、本当に美しいスキンクです。
しばらく歩くと小さなせせらぎがありました。
水があるところには生き物がいるはずなので、トレイルから飛び出して沢に近づきます。
すると、、、
結構立派なサイズのオタマジャクシ!
水温を確かめるため水に手を突っ込んだのに、まったく逃げる気配がないので生きてるのか気になって掬ってみたら、ちゃんと生きてました!!!
ちなみに日本に帰って来てからこのオタマが何のカエルなのか必死こいて調べてみたところ、おそらくコレがチャイロシマアシガエルのオタマです!
オタマのときから可愛いじゃねぇか、コイツらは!
同じ沢にはこんなヤツも、、、
正確な種までは同定できませんでしたが、かなりデカいミズスマシです。
感覚としてはマツモムシよりも大きい、、、分かりやすく言うとジャイミルの成虫くらいありました!
って、別に分かりやすくはないか…笑
ひとまずグルッとトレイルを一周して見つけた生き物はこれくらい。
ほかにも森の中ではワライカワセミなんかも見ましたが、それはあんまり鮮明に撮影できなかったので割愛します。
駐車場に戻る途中、開けたところがピクニックエリアになっていて地元民がバーベキューをしています。
で、コレがそのピクニックエリアにある木なんですけど、磁場に異常でもありそうなくらい禍々しくひん曲がってます。
植物は範疇外なのでよく分かりませんが、こういう風に育つものなのか、それとも異常成長なのか???
とにかくオーストラリアは植物もヘンテコな感じです。
こんな感じで散策を終えた我々家族ですが、デスアダーを発見できていないどころか撮れ高が不足しまくっているワタシは満足できません。
歩きまわって疲れた妻と息子を車に残して「もう1本だけちょっと散策してくるわ」と、ひとりで鬱蒼とした森に入ります。
ね、鬱蒼としてるでしょ。
ここなら何かいるんじゃないかと思ってズンズン進んで行きましたが、さっきの整備されたところより何もいない!
普通は歩いていると大抵はカサッという生きものの気配がするんですけれど、ココでは何の反応もナシ。
そんな風に独りで静かな森の中を歩いていたところ、何となくお腹のあたりがこそばゆいと思って確認したらヒルですよ…(泣)
アムロの「父さんにもぶたれたことないのに!」じゃないですが「日本でもやられたことないのに!!!」
静かな森の中でワタシは絶叫しました。
ギョエェェェ~~~ッ!!!!
でもヒルはキモくて触れないのでダッシュで車に戻り、妻にティッシュで取ってもらったのです。
そして落ち着きを取り戻して足元を見ると、靴に何匹もヒルがくっついてるし!!!
この段階で、もうダメだ。。。
と諦めておとなしくブリスベンへ向かいます。
無事に到着したホテルからはデカくて綺麗な橋が見えて、都会に戻ってきた感があります。
そろそろ妻と息子が洋食に飽きてきたので、夕飯は街中の中華料理屋へ。
今回の旅では大した外食をしていませんでしたが、ここに来て初のちゃんとした外食。
日本で食べるより何倍も高かったけど家族はホッとできましたとさ。。。
ハイ。
ひさびさの更新なのにまたしても長々とお付き合いいただきありがとうございました。
いよいよオーストラリア旅行記は次回のブリスベン編で最終回。
すぐに更新する予定なので、どうぞお楽しみにーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!