ヘンとヘンを集めて もっとヘンにしましょう!

みなさんチョメっす!
ガラパゴスのMAD☆DOG・フタキでぇ~~~ッス!!!

 

先週は祝日なのにお休みをいただきましたが、おかげさまでガッツリとスレイヤーのラストライブを堪能してくることができました。

テンションが上がり過ぎて朝から酒を飲み続け、ほぼ何も食ってない状況のままモッシュピットの最前線でヘッドバンギングをしまくり、最後の最後にあとちょっとというところの自宅玄関前でゲロを吐きましたが、40歳を越えてもそこまでやりきった自分で自分を褒めてあげたいところです。

ちなみに自分の周りだけでも5人くらいはセキュリティに救急搬送されてるのを見ましたが、それほどまでに観客全員のボルテージが強烈だったということなのですよ。

そしてやっぱりスレイヤーは現役バリバリで最強のエクストリーム系メタルバンドでした。

 

スレイヤーって何・・・?って人のために簡単に説明すると、80年代初期のメタルミュージックが速度と攻撃性を増して、メタルとは相反する位置に合ったパンクから派生したハードコアの要素を取り入れて誕生したものが「スラッシュメタル」。そもそもアンダーグラウンドシーンで流行りはじめた音楽のジャンルだったんだけど、なかでもメタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックスっていうバンドがメジャーシーンにまで登場するほどの人気になり「スラッシュ四天王」と呼ばれるようになったわけ。

んで、メタルミュージックに興味が無い人からしてみたら全部同じに聴こえるらしいんだけど、メタルファンからしてみりゃ四天王のなかでもスレイヤーは断トツに硬派で攻撃的なのは間違いなし!まさにキング・オブ・ヘヴィネス&マッドネスなんですよ!!

 

なんてメタルミュージックに興味の無い人にしてみりゃ全然面白くない話だったかも知れませんが、ここからがワタクシの言いたい重要ポイント!

 

爬虫類とメタルと格闘技とホラーって、なぜかファンがカブると思わない?

どれにも共通して言えることは、普通の人からしてみりゃ「キモい」「グロい」「怖い」ってところ。もちろん私は全部好き。いや別に普通の人が「気持ちいい」「エモい」「優しい」とか言ってることに興味が湧かないわけじゃないんデスよ。でもさ、爬虫類の持つ野生感とか厳しさとか冷たさって超カッコいいし、そこになぜか可愛らしさとかコミカルな雰囲気が共存しちゃうところってあるじゃない。それこそが爬虫類の持つ最大の魅力だとワタシは思ってるのよ。

そしてきっとメタルも格闘技もホラーも同じ理由。つまり一般的な先入観では「イヤだわ~」って言われるものを、じっくり見てみりゃ素晴らしく奥が深くて素敵な世界だった!ってところに行き着いたんだろうな。。。だから普通の人に共感して欲しいなんて微塵も思わねぇし、分かる人にだけ分かる世界で十分なんじゃね?と。

 

別にこっち側は普通の人を「ヘンだな」って思って見てないのに、向こう側は確実にこっちを「ヘンだな」って思ってるのが普通。

そんなもんだぜ、人生ってヤツは!!

爬虫類もメタルも格闘技もホラーも、たかが趣味の世界なんだからみんな自論を押し付け合わずに楽しく影でコソコソと一杯やろうぜ!

 

 

ハイ。さっさと本題に行けって?

それではとりあえず新入荷情報のうち、爬虫類編だけイってみよーッ!!!

 

その1
イエメントゲオアガマ
Uromastyx yemenensis

もう7~8年くらい前にイエメンからワイルド個体の流通が止まり、奇跡的に再流通したと思ったら来たのはヨーロッパCBの超ベビー!!!

旧ベンティだった頃には「レインボータイプ」と呼ばれていた本種ですが、現在ベンティは生息地別で3種に分割されております。どの生息地がどの種になったかってのは、ワタシが書いたレプファンのトゲオアガマ特集を読んでくださいな。

とにかくコイツは紛れも無く、現イエメントゲオアガマなのでございます!!

このベンティ特有な尾のトゲ。分かりますかね?平べったくてサイドのトゲだけ長いんですよ。そして全体的に尾長の割合が高く、四肢も指も長い。さらに生息地の環境まで考えると、徐々に彼らが野生下でどんな生活を送っているのかが想像できるはず!!!

しっかしマジで生後1ヶ月経ってないんじゃないか?ってレベルの大きさですが、現在はバッチリと餌を食べ始めておりますよ~!!!

 

 

その2
ナミカンムリトカゲ
Laemanctus longipes

これまたちっちぇサイズで来ましたが、さっそくピンセットからコオロギをバクついて食べてくれる健康優良児!

ワイルド個体が流通する機会も極めて少ないけれど、こうやってCB個体が流通するのも同じくらい珍しいよね。こんなナナフシみたいな体型なのに実はすげぇ飼育しやすいので、個人的にはタテ止まり系の樹上性トカゲの入門種としてオススメしております!!!

 

 

その3
ヒョウモントカゲモドキ ”スーパーマックスノー”
Eublepharis macularius

偏屈でヘンテコな生体しか取り扱わないショップと思われがちですが、ちゃんとこういうド定番の人気種人気品種も来るんですよ!

 

 

 

その4
クレステッドゲッコー
Correlophus ciliatus

ド定番種その2。ですが、今回はマジで!?ってくらいの小さいベビーが来ております。リアルにハッチサイズくらいだよ!!

 

 

その5
ジャガーカーペットパイソン
Morelia spilota mcdowelli

ピンクマウスのLサイズを食べるくらいのハイポジャガー(画像上)と、ホッパーくらいは食べますよ~って大きさのジャガーが来ております!しかしジャガーカーペットって、本当にお手頃な価格に落ち着きましたね~。今の飼育者がちょっとうらやましい・・・。

 

 

その6
アルバーティスパイソン
Bothrochilus albertisii

シロクチニシキヘビことアルバーティスパイソン。昔に流通していた個体はどれも激的に荒くて神経質だった気がするんだけど、ティミカブラックが出回るようになった頃からはティミカじゃない普通のアルバーティスの攻撃性も落ちたような気が・・・。しかし、それと同時になんだか価格は高騰中でございます!!!

 

 

その7
エメラルドツリーボア
Corallus caninus

画像上がオスで下がメス。なんとなくオスの方が可愛らしくて優しい顔つきに見えますが、どちらも性格はヤバいっす。。。

マウスならリタイアサイズ、ヒヨコなら楽に呑んじゃう大きめサイズがペアで来ております!!!

 

 

その8
フミキリヘビ
Spilotes pullatus

この画像ではまったく伝わらないけれど、実に2mオーバーの超巨大個体が来ました!!!

今までに何度もタイガーラットスネークを扱ったことはあるものの、こんなにデカいのはさすがに初めてですよ。。。90cm×45cmで高さが60cmあるケージを使っても少し狭いくらいなんじゃないか?ってレベルですから、誰か早く特大プラケに押し込めてる状態から救出してあげてください!(もしくは店内で大型ケージを占領している他の種を買っちゃってください!!!!)

 

 

その9
ムラサキククリィヘビ
Oligodon purpurascens

脱皮前で皮がゴシゴシした感じになってます。

ククリィナイフのように鋭利な奥歯で爬虫類の卵を切り裂いて食べる習性を持つ珍蛇の仲間。飼育下ではウズラの卵の黄身を溶いてスポイトで飲ませることで代用可能だぜ!

普通のヘビを保定するときのように首元を押さえると、ガバ~ッて口を開いて鋭利な歯をブチかましてきます!!!(サクッと切れて血まみれになるよ)

 

 

その10
トリンケットラットスネーク
Coelognathus helena

かつてはナメラ属に含まれていたけれど、研究の結果別属に分けられたちょっとレアなナミヘビ。原産地がインドとかスリランカとか、そっちの方なので基本的にワイルド個体の流通は無くヨーロッパからのCB個体が時折入荷する程度。それほど大きくならず、そして超絶に美麗なヘビなのでファンが多い人気種です!

 

 

その11
エバーグレーズラットスネーク
Pantherophis alleghaniensis

旧エラフェのオブソが今じゃ属名も種小名も変わり、亜種も抹消されて・・・もはや意味分からん!!!けど、コイツは今までで言うところのrossalleni亜種。成体になると全身がオレンジ色になる、とても綺麗なアメリカンラットスネークです。

全然関係ないけど20年くらい前にエバーグレーズ国立公園に遊びに行ったときのこと。ガンボリンボトレイルって散歩道に入った瞬間、白いシャツが真っ黒になるくらいの勢いで無数の蚊が集まってきてマジで死ぬんじゃないかと思った記憶があります。真夏で気温は40℃ちかくてワニもガーも水鳥も暑くてヘバってるのに、日陰に潜んでいる蚊だけはイェ~イ!って感じで元気ハツラツでした。。。

 

 

その12
テキサスラットスネーク
Pantherophis alleghaniensis

これまた学名がわけ分からんことになってますが、旧lindheimeri亜種。リューシスティック個体はよく見かけるのに、ノーマル個体はほとんど見かけないという地味ヘビ。

ファジーくらいを食べそうなヤング個体が1匹だけ入荷。成長しても地味だし性質はもちろん荒いし、なんか良いところがあるの?って言われるとビミョーだけど、それこそが本種の魅力。いわゆるヘビらしいヘビなんですよ!

 

 

その13
ジャワヤスリヘビ
Acrochordus javanicus

小さめの小赤をなんとか食べられるかな?ってサイズのベビー。

撮影のために水から出しておりますが、本来は陸上に出すだけでも体に負担がかかるんじゃないか?ってくらい水中生活に特化した特殊なヘビ。ある意味ではウミヘビよりも水中生活に依存しております。小さいうちはドジョウなどを与えますが、大きくなってきたらナマズを与えるのが良し。とにかくヌルヌルヌメヌメした魚を好みます。そして最近ではエサ用のクララなんてものまで流通するようになったみたいだからスゲェ時代ですよね!

 

 

以上。

ほかにも両生類と毒蟲の入荷があるんですけど、まだ撮影が終わってないからもうちょっとだけ待ってネ!

それでは次回のマッドドッグブログもお楽しみにーーーッ!!!!!!!!!!!!